鍵の花
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 15:22 UTC 版)
「キバナノクリンザクラ」の記事における「鍵の花」の解説
茎の先端に鮮やかな黄色の花が下向きに密集している様を鍵の束に見立てて、英語で key flower とも呼ばれる。北欧神話では、この花は美と豊穣の女神フレイヤに捧げられ、フレイヤの所有する宝殿の鍵を開く力があるとされた。またキリスト教圏では、イエスから天国の鍵を授けられた使徒ペトロの伝承と結び付けられ、天国の入り口で鍵の管理をしていた聖ペトロがうっかり鍵の束を地上に落とし、その場所から生えた植物だと言われる。ここから、英語で key of heaven の別称があり、またドイツ語でも Himmelsschlüssel (Himmel=天国、schlüssel=鍵)と呼ばれる。古代スラヴにおいては、この花は地下に隠された秘宝の錠前を破壊する力がある魔法の植物 "Разрыв-трава"(ロシア語。ラテン文字:raskovnik)のひとつとされた。
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