銀鏡反応とは? わかりやすく解説

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ぎんきょう‐はんのう〔ギンキヤウハンオウ〕【銀鏡反応】

読み方:ぎんきょうはんのう

ぶどう糖などの還元性のある有機化合物硝酸銀アンモニア溶液加えて温めると、銀イオンが環元されて析出しガラス付着する反応還元性物質検出のほか、鏡を作るのにも応用される


銀鏡反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 06:13 UTC 版)

銀鏡反応: 左は銀鏡反応陽性, 右は銀鏡反応陰性
ジアンミン銀(I)イオン[Ag(NH3)2]+球棒モデル

銀鏡反応(ぎんきょうはんのう、英語: silver mirror reaction)は、トレンス試薬(アンモニア性硝酸銀水溶液)によってホルミル基をもつ化合物が酸化されてカルボン酸(※厳密にはカルボン酸アンモニウム)となり、還元されたが析出する化学反応である。19世紀前半に発見された。

実験室ではホルミル基の有無判定に使われ、工業的にも銀めっきの手法として利用されている。この銀鏡反応による鏡作りは、化学反応によって直ちに実用品を作ることができる数少ない貴重な例といえる。

反応

銀(I)アンモニア錯イオンにアルデヒドを加えて加温すると、銀イオンが還元されて銀が析出する。ガラス容器でこの反応を起こすと文字通り銀のができる。還元剤としてグルコースを使うと成功しやすい。これはグルコースが水溶液中では平衡状態を保ち徐々に反応が進んでいくためである。脂肪族アルデヒドを使うと反応速度が速いので、失敗の可能性が高くなる。

反応式

硝酸銀(I)溶液にアンモニア水を加えると酸化銀(I)の沈殿を生じるが、過剰アンモニア水で錯イオンとなって透明なアンモニア性硝酸銀水溶液(トレンス試薬)が得られる。


「銀鏡反応」の例文・使い方・用例・文例

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