銀スズアマルガム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 14:02 UTC 版)
現在使われているもので、銀とスズの合金に銅や亜鉛を添加した粉末を、水銀で練ったものである。歯質との接着性はないが、硬化時に膨張するためぴったり患部をふさげることや、なにより手軽で安価なことが長所であるが、見た目が金属色(銀灰色)で目立つこと、そして水銀が溶け出すおそれがあることが短所である。 銀スズ合金と水銀との反応はアマルガメーションと呼ばれる。反応は銀スズ合金粉末内に水銀が拡散し、合金の表面と水銀が反応する過程を経て中心に未反応部分を残しながら結晶化する。 反応式(非平衡) Ag 3 Sn + Hg ⟶ Ag 2 Hg + Sn x Hg + Ag 3 Sn {\displaystyle {\ce {Ag3Sn + Hg -> Ag2Hg + Sn_x Hg + Ag3Sn}}} γ + Hg ⟶ γ 1 + γ 2 + γ {\displaystyle {\ce {\gamma + Hg -> \gamma_1 + \gamma_2\ + \gamma}}}
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