鈴彦姫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/13 15:40 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search鈴彦姫(すずひこひめ)は、鳥山石燕の『百器徒然袋』にある日本の妖怪。
頭部に神楽鈴をのせた鈴のような顔をした女性の姿として描かれている。石燕の解説文には「かくれし神を出し奉んとして岩戸のまへにて神楽を奏し給ひし天鈿女(あまのうずめ)のいにしへもこひしく夢心におもひぬ」とあるが詳細は不明。「神楽を奏し給ひし天鈿女」とは、日本神話で天岩戸のなかに隠れてしまった天照大神を引き出すために活躍した女神・アメノウズメのことであり、神楽鈴との関係から引き合いに出されていると見られるが、アメノウズメは鈴は使用していない。室町時代の妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』に描かれている神楽鈴を持った妖怪が発想の元となった[1]、あるいは「神を引き出す」という鈴についての連想から創作したものではないかと推測されている[2]。
浮世絵師・月岡芳年は錦絵『百器夜行』(1865年)に石燕の鈴彦姫を参考にしたと見られる絵を描いており、手に持っている扇には「神楽」という文字が書き加えられている[3]。
脚注
- ^ 高田衛監修 稲田篤信・田中直日編 『鳥山石燕 画図百鬼夜行』 国書刊行会、1992年、313頁。ISBN 978-4-336-03386-4。
- ^ 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、197-198頁。ISBN 978-4-620-31428-0。
- ^ 別冊太陽『妖怪図譜』平凡社 2014年 48頁 ISBN 978-4-582-92219-6
関連項目
鈴彦姫(すずひこひめ)
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「貧乏神が!」の記事における「鈴彦姫(すずひこひめ)」の解説
祭事に用いられる神降ろしの鈴の付喪神。黒の長ランを着込んでおり、その見た目は嵐丸に似ている が、中身は女性版懋琵威のような性格で嵐丸と撫子にセクハラまがいの行為を行ない、魂を抜かれた市子にも発情する素振りを見せている。牡丹からは「鈴さん」と呼ばれている。サメのような鋭い歯を持っており、嵐丸からは「キバ女」と呼ばれている。一人称は「ウチ」。
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