鈴かけ馬踊り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 14:40 UTC 版)
「初午祭 (鹿児島神宮)」の記事における「鈴かけ馬踊り」の解説
鈴かけ馬踊りとは、多くの鈴が連なった胸飾り、花や錦などで飾った鞍を付けた馬を鐘、太鼓、三味線などの音楽に合わせて足踏みさせ、馬が踊っているように見せることである。 馬踊りが行われるのにあたり、地元有志が用意した20頭以上の踊り馬が用意され、馬の後ろにそれぞれ数十名の踊り連が続き参道を練り歩く。参加する馬は1ヶ月以上前から踊りの練習を行い、祭が終わった後もしばらくの間は足踏みの癖が残るといわれる。 馬踊りの元々の目的は、馬の健康や多産を望み、農作物が豊穣に実ることを願うものであったが、現代になると厄払いもしくは歳祝い、商売繁盛といった意味でも祈念されるようになった。また、上棟式や婚礼を祝う目的で、馬を伴わずに踊り子だけで馬踊りを行う場面も見られるようになった。 馬踊りの風習は、山の神が馬に乗ってやってきて田の神になるという古い言い伝えに基づき南九州の各地で行われている。鹿児島神宮の他に、出水市高尾野町の紫尾神社、湧水町の若宮八幡、伊佐市菱刈下手の水天神社、伊佐市大口山野の保食神社、日置市の湯之元温泉などでも行われていた。 2002年(平成14年)に「薩摩の馬踊りの習俗」として国より『記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財』に選択された。
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