釣り銭の計算
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 03:05 UTC 版)
釣り銭の計算は、客の支払った金額が商品価格を超える場合に、減法によって求められる。この計算は古くは人間自身の思考能力を使った暗算および機械式を含む計算器(そろばんや歯車式計算機など)によって算出されたが、今日では自動販売機から自動化されたキャッシュレジスターにみられるように、自動装置によって支払われる紙幣や貨幣が取り出し口に用意されるよう作られた機器も利用されている。 このように釣り銭の計算は減算が基本であるが、中には加算によって釣り銭の額を計算する人もいる。例として、3,800円の商品に対して客が5,000円札を出した場合、店員は3,800円の商品に100円硬貨を2枚、1,000円札を1枚「加算」して、3,800円+1,200円で客から受け取った5,000円と等しいということで釣り銭の額を計算する。欧米の商店で多く見受けられる。また足し算に比べて引き算が苦手な人がこの方法を取ることがある。 釣り銭を予測して、計算しやすい、あるいは少額貨幣を受け取りやすいことを考えて支払い金額を決めるといったことも行われる。例として、920円の商品を購入した際に、1,000円札のみで支払うと釣り銭は80円であるが、50円硬貨1枚と10円硬貨3枚の最低4枚の貨幣により払われることになる。これを避けるために、あらかじめ10円硬貨2枚を加えて1,020円支払うことにより、釣り銭をきりのよい100円にするということが行われる。これにより、受け取る硬貨が1枚になることが期待できるほか、財布にある10円硬貨2枚を使ってしまうこともできる。
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