金子きみとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 金子きみの意味・解説 

金子きみ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/10 23:47 UTC 版)

金子 きみ(かねこ きみ、1915年2月12日 - 2009年6月23日)は、日本の小説家歌人。本名・キミ。

経歴

北海道湧別町生まれ。両親は山形県からの入植者。上芭露小学校卒業後、農業に従事。10代の頃から口語自由律短歌をつくりはじめ、並木凡平の「新短歌時代」に寄稿。1938年に歌集『草』を出版、「農民短歌」として評判になる。1940年に結婚するまで、夏は北海道でハッカ製造に従事し、農閑期には東京の姉夫婦のもとで暮らすという生活を送った。義兄は陸軍画報社の社長を務めた中山正男であり、彼の紹介により陸軍画報の編集者と結婚した。

1957年に小説『裏山』で「婦人生活」懸賞小説で一位となり、小説家としてデビュー。1982年、小説『東京のロビンソン』で第11回平林たい子文学賞受賞。

2009年6月23日、肺炎のため奈良県大和郡山市内の病院にて死去。額安寺に眠る。同じ口語自由律歌人であった宮崎信義とは深い親交があり、彼の弟子である光本恵子によって評伝『金子きみ伝』『わたしの骨にとまる蝶』が書かれている。

著書

  • 藪踏み鳴らし 1965. 南北社新鋭創作叢書
  • 砂丘 養神書院、1967.
  • 雪と風と青い天 太平出版、1967.
  • ブラジルの霜 長篇小説 家の光協会、1978.4.
  • 東京のロビンソン 有朋舎、1982.7.
  • 草色の蛇 北海道新聞社、1988.10.
  • 草の分際 金子きみ歌集 金子晴彦編 短歌新聞社、2005.10. 未来山脈叢書
  • 金子きみ短歌作品集 夢の中のはしご アズ・ファクトリー、2012.8.

脚注

参考

  • 文芸年鑑

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「金子きみ」の関連用語

金子きみのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



金子きみのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの金子きみ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS