金化合物の性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 06:15 UTC 版)
化合物中での金の安定な原子価は+1, +3であり、化合物あるいは水溶液中において Au3+ など単純な水和イオンは安定でなく、 [ Au ( CN ) 2 ] − {\displaystyle {\ce {[Au(CN)2]^-}}} および [ AuCl 4 ] − {\displaystyle {\ce {[AuCl4]^-}}} など主に錯体として存在する。AuCl など1価の金化合物はシアノ錯体を除いて一般的に水溶液中で不安定であり、不均化しやすい。 3 AuCl + H 2 O ⟶ H [ Au ( OH ) Cl 3 ] + 2 Au {\displaystyle {\ce {3 AuCl + H2O -> H[Au(OH)Cl3] + 2 Au}}} 金化合物は一般的に熱力学的に不安定であり、光の作用により分解し、単体の金を遊離しやすい。合金中において金はイオン化したとしても直ちに他の金属によって還元され、添加された金属は酸化される。このことも「金は安定的」と言われる所以になっている。
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