酸素富化膜式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 16:52 UTC 版)
酸素富化膜とは、酸素と窒素を分離する膜で、空気を通すと窒素より酸素が多く透過する特徴がある。原理的にはコンプレッサー(真空ポンプ)などの空気圧のみで機能できるが、濾過前の部分に高濃度の窒素が蓄積されるので、排気ファンが必要。コンプレッサーによる加圧・減圧の往復運動がないので、騒音が少ないなどの利点があるが、原理上、濃縮性能は条件にもよるが酸素28%から40%程度である。室温が高いほど吐出量は高く、酸素濃度は低くなる。なお、酸素富化膜を多段使用すればより高濃度の酸素吐出も可能。 酸素富化膜式の製品例としては、以下のような物がある。帝人は医療用酸素濃縮器「マイルドサンソ(酸素約40%)」シリーズを製造している。パナソニックは家庭用健康機器として酸素濃縮器「酸素エアチャージャー(酸素約30%)」や、酸素エア・コンディショナーや、酸素給湯器を発売している。ヤマハ発動機の関連会社ワイムアップは家庭用健康機器として酸素濃縮器「オキシクール32(酸素約29%)」を発売している。
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