酸化物高温超伝導体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 22:12 UTC 版)
「ペロブスカイト構造」の記事における「酸化物高温超伝導体」の解説
YBa 2 Cu 3 O 7 − δ {\displaystyle {\ce {YBa2Cu3O_{7-\delta}}}} や Bi 2 Sr 2 Ca 2 Cu 3 O 10 {\displaystyle {\ce {Bi2Sr2Ca2Cu3O10}}} といった酸化物高温超伝導体は全て、ペロブスカイト構造を基礎とした結晶構造をしている。これら酸化物高温超伝導体には共通して、以下のような特徴がある。 CuO2 八面体のような銅酸化物が、2次元のシート状に広がっている。 このシートの上下には、ランタノイド等による伝導をブロックする層があり、銅酸化物層とブロック層が交互に積層する構造をとっている。 右図に見られるように、ペロブスカイト構造はシート状に並んだ MO2 八面体層と金属Rの層が交互に配置している。このような構造による2次元的な電気伝導が、高温超伝導において重要な役割を果す。
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