酸化物と硫化物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 09:09 UTC 版)
ニオブの酸化物は酸化数+5(Nb2O5)、+4(NbO2)、+3(Nb2O3)、そして珍しい酸化数として+2(NbO)がある。最も一般的な酸化物は五酸化ニオブで、ほとんどのニオブの化合物や合金の前駆体となる。ニオブ酸塩は、五酸化物を水酸化物イオンの溶液に溶かすか、アルカリ金属の酸化物に溶融させることで得られる。例としてニオブ酸リチウム(LiNbO3)やニオブ酸ランタン(LaNbO4)がある。ニオブ酸リチウムは三角形に歪められたペロブスカイト構造のような構造で、一方ニオブ酸ランタンは孤立したNbO3−4イオンを持つ。層状の硫化ニオブ (NbS2) も知られている。 摂氏350度以上でニオブ(V)エトキシド(英語版)を熱分解して、化学気相成長または原子層堆積により酸化ニオブの薄膜で材料をコーティングすることができる。
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