遠位性対称性多発性神経障害
【概要】 末梢性神経障害の一つ。進行した成人のエイズ例では3分の1で発生する。しびれ感、灼熱感、足の刺痛などが左右対称性に起こる。生命に別状はないが患者を悩ませる。
【詳しく】 最も多いのは逆転写酵素阻害剤(ddI, ddC, d4T)によるもので、AZT+ddC併用例がことに多い。他に糖尿病、ビタミンB12欠乏、アルコール依存症、薬剤(イソニアジド、ビンクリスチン、サリドマイド)がある。薬剤を中止しても軽快するまでに相当長期間かかる。ビタミンB12、非ステロイド系抗炎剤、三環系抗うつ剤、抗けいれん剤などが試みられている。
《参照》 末梢性ニューロパチー、 核酸系逆転写酵素阻害剤、 ddI、 ddC、 d4T、 ビタミンB12

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