過去の分類体系においての基部被子植物に関する名称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 23:45 UTC 版)
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「原始的双子葉類 (Paleodicots または Palaeodicots)」は、植物学者たちによって非公式に使われた名称であり(Spichiger & Savolainen 1997, Leitch et al. 1998)、単子葉植物・真正双子葉類以外の被子植物のことを指していた。 「原始的双子葉類」は、1980年のタハタジャン体系と1981年のクロンキスト体系では、モクレン類からキンポウゲ目とケシ目を除いたものとされる(Spichiger & Savolainen 1997)。原始的双子葉類の一部は、単子葉植物の一見共有原始形質(例えば維管束の散在・三数性の花・三溝性の花粉など)と解釈できる余地のある特徴を持つ。 原始的双子葉類は単系統群のグループではなく、用語としても広く使われることはなかった。APG IIでは「原始的双子葉類」と呼ばれるグループを認めたが、初期に分岐したとされる双子葉類のいくつかの目と科が入ることになった。それらは、アムボレラ科・ハゴロモモ科を含むスイレン科・アウストロバイレヤ目・(1998年にLeitch et alによって「原始的双子葉類」から外される)マツモ目・センリョウ科・(カネラ目・コショウ目・クスノキ目・モクレン目が含まれる)モクレン類であった。その後の研究では、ヒダテラ科を原始的双子葉類に追加している。真正双子葉類でも単子葉植物でもない被子植物を指していた言葉としては「Paleoherb」がある。
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