過剰避難・誤想避難・誤想過剰避難
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 03:35 UTC 版)
「緊急避難」の記事における「過剰避難・誤想避難・誤想過剰避難」の解説
避難行為はあったが緊急避難の要件を欠いているため違法性が阻却されない場合として過剰避難、誤想避難、誤想過剰避難がある。 過剰避難 現在の危難はあるが、その避難行為が緊急の程度を超えた場合には緊急避難とはならず、このような場合を過剰避難という。過剰避難では違法性は阻却されず、情状により責任が軽いと解されるときは、刑を軽減したり免除したりすることが出来る(刑法37条2項)。 誤想避難 現在の危難がないにもかかわらず、こうした危難があると誤想して避難行為を行うことを誤想避難という。誤想避難の場合にも違法性は阻却されない。 誤想過剰避難 現在の危難がないにもかかわらず、こうした危難があると誤想して避難行為を行い、かつ、それが行為者の誤想した危難に対する避難としては過剰な行為であることを誤想過剰避難という。 これらには正当防衛の過剰防衛、誤想防衛、誤想過剰防衛に対応した問題がある。誤想避難及び誤想過剰避難については錯誤を参照。
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