進行するグローバリゼーションと地域化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 03:47 UTC 版)
「東アジア共同体」の記事における「進行するグローバリゼーションと地域化」の解説
21世紀初頭の世界経済は、全世界を1つに包み込むグローバリゼーションという流れと、それに触発されて起こったEU・NAFTAをはじめとする大規模な地域経済化という、2つの流れが同時に進行している。米国・カナダ・日本・EUの4極支配で運営されていた国際的に平等な自由貿易の推進というGATTの伝統が崩れた結果、ラウンド交渉 における途上国やNGOの発言力が強まり、交渉の進捗に影響が表れ始めた。その結果、先進諸国はより容易な2国間または複数国間の地域協定に活路を求めるようになり、世界の貿易国の大半がFTAなど地域協定で複雑に絡み合ったネットワークにより結ばれるという現在の状況を引き起こしている。 地域化において最も代表的とされるEUやNAFTAだけでなく、南米共同市場(MERCOSUR)やアフリカ連合(AU)など、国民国家を基本的な単位としながらも世界の殆どの国が、政治・経済などの分野において何らかの地域機構に組み込まれており、国家間・地域間において様々な利害関係を有するという、これまでに類を見ないような複雑な世界情勢を作り上げている。
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