通常の酸化的フォールディング機構と経路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 03:54 UTC 版)
「プロテインジスルフィドイソメラーゼ」の記事における「通常の酸化的フォールディング機構と経路」の解説
PDIは具体的には、小胞体でのタンパク質のフォールディングを担う。フォールディングしていないタンパク質のシステイン残基はPDIの活性部位(CGHCモチーフ)内のシステイン残基と混合型のジスルフィド結合を形成する。基質内で安定なジスルフィド結合が形成されると、PDIの2つの活性部位のシステイン残基は還元状態となって解離する。その後、PDIはEro1(英語版)(ER oxidoreductin 1)、VKOR(Vitamin K epoxide reductase)、グルタチオンペルオキシダーゼGpx7/8、ペルオキシレドキシンPrxIVなどの再酸化タンパク質へ電子を移動することで酸化型へと再生される。PDIの主要な再酸化タンパク質はEro1であると考えられており、Ero1によるPDIの再酸化経路は他のタンパク質よりも理解が進んでいる。Ero1はPDIから電子を受容し、これらの電子を小胞体の酸素分子へ供与する。その結果、過酸化水素が形成される。
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