追加語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 14:12 UTC 版)
「モノクローナル抗体の命名法」の記事における「追加語」の解説
抗体の名称に続いて追加される単語は抗体に別の物質が付加されている事を示し、次のような場合に生じる。 抗体は酵素による分解の遅延と抗体の抗原性の減弱を目的としてPEG化(ポリエチレングリコールの付加)されることがあり、この場合はアラシズマブ ペゴール(英語版)(alacizumab pegol ) のようにペゴール (pegol) を用いる事で表される。 腫瘍を標的としたドラッグデリバリーを目的として、細胞毒性を持つ物質が抗腫瘍抗体に結合されることがある。例えば(ベドチン vedotin) はモノメチルアウリスタチンEを表し、この分子は単独で細胞毒性を持つが、グレムバツムマブ ベドチン(英語版)のように複合体として用いる事で選択的に腫瘍に働く。 放射性同位体のキレーターが付加される事もある。例として、ペンテト酸の誘導体であるペンデチドはカプロマブ ペンデチドとしてインジウム111をキレートするために用いられる。薬剤が放射性同位体を含む場合は同位体の名称が抗体名に先行する。結果としてインジウム111を含む上述の薬剤を意味するインジウム(111In)カプロマブ ペンデチド(英語版) のような名称を生じる。
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