超酸化セシウムとは? わかりやすく解説

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超酸化セシウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/07 08:40 UTC 版)

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超酸化セシウム
識別情報
CAS登録番号 12018-61-0
特性
化学式 CsO2
モル質量 164.9 g/mol
外観 橙黄色の固体[1]
密度 3.77 g/cm3[1]
融点

600℃[2]

構造
結晶構造 正方晶
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −295 kJ mol−1[2]
関連する物質
関連物質 酸化セシウム;超酸化カリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

超酸化セシウム(ちょうさんかセシウム、caesium superoxide/caesium hyperoxide)は組成式CsO2で表されるセシウム超酸化物であり、オレンジ色の固体である。セシウムの他の代表的な酸化物として、酸化セシウムCs2Oなどが存在する。

製法

金属セシウムを過剰な酸素のもとで燃焼させることで生じる[2]

性質

超酸化セシウムは、超酸化カリウムや超酸化ルビジウムと同様に、炭化カルシウム型の結晶構造をとる。酸化セシウムと異なり、超酸化セシウムでは酸素同士の結合が存在する[2]

水中では不均化を起こし、酸素、過酸化水素水酸化セシウムを生じる[2]

用途

超酸化セシウムは、オゾン化セシウムを得るために利用できる。オゾンと混合することで、以下の反応が起こる[2]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b https://www.webelements.com/compounds/caesium/caesium_superoxide.html
  2. ^ a b c d e f A. F. Holleman, N. Wiberg: Anorganische Chemie. 103. Auflage. 1. Band: Grundlagen und Hauptgruppenelemente. Walter de Gruyter, Berlin / Boston 2016, ISBN 978-3-11-049585-0, S. 1515 (Leseprobe: Teil A – Grundlagen der Chemie Der Wasserstoff. books.google.de).



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