貝採りの工夫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 20:30 UTC 版)
二枚貝の種類によって水管を出す穴の形が異なるので、それらを観察することで狙ったものを採ることができる。例えばアサリは呼吸のために砂の中から入水管と吸水管を出しており「アサリの目」と呼ばれる小さな穴が見られるため居場所の目安となる。また、マテガイの捕獲には独特の方法が用いられる。大き目のスコップやシャベルで砂を掘ると小さな穴が開いており、潮が吹いていることがある。これがマテガイの棲息する穴であれば、食塩を一摘み入れると貝がニュッと飛び出してくる。この一瞬を捉えて指で抜き取るのである。これは穴の中で水管などを露出し呼吸しているマテガイが高濃度の塩分に驚き、貝柱を急激に収縮させる習性を利用したもので、わざわざ砂泥を掘らずに採れるユニークな方法として知られる。
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