警察管理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 05:59 UTC 版)
「アメリカ合衆国の警察」の記事における「警察管理」の解説
このような由来であるため、警察を含めて自治体の組織形態は極めて多彩である。 理事会型 (City commission government) 住民の直接選挙によって数名の理事 (Commissioner) を選び、市政を分担させる方式。理事会は立法機関であると同時に、それぞれの理事はそれぞれの行政部局の責任者でもある。警察はこの行政部局の一つとなる。20世紀に入って全米で流行したが、その後下火になった。 市長-議会型 (Mayor–council government) 日本の地方自治体と同様、住民の直接選挙によって議会と市長を別々に選び、市長のもとに警察を含む行政部局を配する方式である。 議会-支配人型 (Council–manager government) 住民の直接選挙によって議会と市長を別々に選ぶという点では市長-議会型と同様だが、行政部局は市議会が任命した市管理官(支配人)の隷下に配される方式である。 タウンミーティング型 (Town meeting) 全住民が参加するタウンミーティングの下に、数名の理事によるタウン理事会が配されており、その下に、直接住民投票ないし総会で選出される各行政官がおかれる方式である。主に人口規模が小さい町村で多く採用されている。 このような地方政府の元に、下記のような警察管理が行われている。 警察長選挙方式 理事会型の地方政府の一貫として、住民の直接選挙によって警察長や公安担当理事を任命する方式。 警察委員会方式(Board of Police Commissioners) 少数人の委員による警察委員会によって警察局長を任命・監督する方式。一般的には、市長により任命され、市議会により承認される。警察行政に民意を反映させるとともに官僚化を防止し、政党政治の圧力を排除することを目的としているが、委員は警察活動に習熟していないことが多く、また合議によって意思決定を行うことから鈍重のきらいがあり、全米的には独任制警察管理者への移行が進んでいるが、長い伝統のあるロサンゼルス市などでは現在も存続している。 独任制警察管理者 複数の素人委員による警察委員会にかえて、単独の警察専門家によって管理する方式。警察や消防部隊、郡保安官を統括管理する公安管理官を置く方式と、政治任用による弁務官(Commissioner)を警察制服組トップとして送り込む方式、単純に警察制服組トップを警察管理者として選任する方式がある。
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