諏訪部定治 (喜右衛門)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 諏訪部定治 (喜右衛門)の意味・解説 

諏訪部定治 (喜右衛門)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/01 08:14 UTC 版)

 
諏訪部 定治
時代 江戸時代前期
死没 享保6年10月9日1721年11月27日
別名 諏訪部喜右衛門
戒名 日寥
墓所 武蔵国雑司ヶ谷法明寺
幕府 江戸幕府
主君 徳川家綱綱吉
氏族 清和源氏満快流諏訪部氏[1]
父母 諏訪部定矩
兄弟 諏訪部定直、定治、栗原利実
諏訪部定利
テンプレートを表示

諏訪部 定治(すわべ さだはる[1])は江戸時代前期の旗本江戸幕府御馬預。

経歴

江戸幕府旗本諏訪部定矩の次男として生まれた[1]万治2年(1659年)7月13日父の隠居により兄定直が跡を継いで630石を知行し[1]、12月21日[2]定治に相模国高座郡近江国栗太郡の内200石が分知された[1]。寛文13年(1673年)4月18日叔父黒沢定幸の子次郎兵衛定伯が死去すると[3]、その子が幼少のため[4]延宝2年(1674年)9月3日御預の御馬方として[1]代わりに徳川家綱御用馬を管理し、屋敷も支給された[4]。延宝3年(1675年)9月10日御馬預となった[2]

貞享元年(1684年)9月16日[1]中山勘兵衛守安と共に御馬買衆として陸奥国へ赴き、馬を買い付けた[5]。貞享2年(1685年)と貞享4年(1687年)には門奈助右衛門忠重と、元禄2年(1689年)にも中山守安と御馬買衆を務めたが[5]、元禄4年(1691年)4月御馬買衆制度は廃止が決まり、盛岡藩等に直接江戸へ納入させる御買馬制度に移行した[6]。同年10月[7]中山守安等と最後の御馬買衆として[8]盛岡馬丁会所を訪れた際、盛岡城中の丸へ宴会に招かれ、近習波々伯喜太郎が南部駒牽唄を披露し、翌年以降江戸納入時の歌として歌い継がれたという[8]

元禄14年(1701年)8月21日職務上の不手際により小普請に左遷され、宝永7年(1710年)7月27日致仕した[1]享保6年(1721年)10月9日死去し、雑司ヶ谷法明寺に葬られた[1]。法名は日寥[1]

親族

  • 父:諏訪部元入定矩[1]
  • 兄:諏訪部彦兵衛定直 - 正保3年(1646年)12月4日西城に出仕、万治2年(1659年)7月13日御馬預、天和元年(1681年)3月28日小普請、元禄4年(1691年)3月2日没[1]
  • 弟:栗原仁右衛門利実 - 栗原七郎兵衛利智の養子[1]
  • 子:諏訪部源右衛門定利 - 貞享3年(1686年)3月1日徳川綱吉御目見宝永7年(1710年)7月27日小普請、享保7年(1722年)1月23日没[1]

子孫

  1. 孫:諏訪部権蔵定之 - 享保7年(1722年)4月2日跡を継いだが、享保10年(1725年)4月21日19歳で没[1]
  2. 諏訪部源右衛門定親 - 定直の子宗右衛門高寛の次男[1]。享保10年(1725年)7月2日跡を継ぎ、寛延元年(1748年)9月28日小十人明和4年(1767年)9月5日56歳で没[1]
  3. 諏訪部友次郎定堅 - 明和4年(1767年)11月4日跡を継いだ[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 寛政譜.
  2. ^ a b 略譜.
  3. ^ 断家譜.
  4. ^ a b 徳川実紀, p. 817.
  5. ^ a b 細井, 兼平 & 杉山 2002, p. 9.
  6. ^ 細井, 兼平 & 杉山 2002, p. 11.
  7. ^ NHK, p. 53.
  8. ^ a b 松岡.

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「諏訪部定治 (喜右衛門)」の関連用語

諏訪部定治 (喜右衛門)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



諏訪部定治 (喜右衛門)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの諏訪部定治 (喜右衛門) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS