訳書の運命
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 01:40 UTC 版)
マックス・ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を初めて日本語訳し、日本におけるヴェーバー研究の礎を築いた。 梶山訳の『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は原注が大幅に略されていた。大塚久雄が手を入れ、梶山・大塚の共訳として岩波文庫(上下巻、1955年)で刊行、長年にわたって版を重ねた。大塚は晩年に同書の改訳に際し(梶山の名を削り)自らの単独訳とした(岩波書店、1988年。翌89年文庫化)。 ウェーバー研究者の安藤英治は、梶山の業績を埋もれさせてはならないと、名訳の誉れ高い梶山訳の復刻を企画、1994年に略されていた原注を補い初出(1904-05年雑誌掲載)と論文集(1920年)の異同などの校訂解説を加え刊行した。
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