親潮の異常南下
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:58 UTC 版)
親潮は通常1月頃から本州東岸に沿って南下するようになり、4月頃最も南に張り出して宮城県沖付近まで達するが、時には茨城県沖付近まで達することがある。この現象を親潮の異常南下と呼ぶが、このような変化は、主に冬の季節風によって親潮の南下が促進されるために起こると考えられている。その後は次第に南下の度合いは弱くなり、11月頃から12月頃には釧路沖付近まで後退する。親潮系の冷水の南下は沿岸の環境に大きな影響を与えることがわかっており、魚群の分布の変化や不漁など、沿岸漁業への悪影響が生じる。また、この冷水が夏まで存在すると、東北地方の太平洋岸に冷夏をもたらす影響を与えている可能性が指摘されている。
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