見積りモデル構築手順
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/02 11:54 UTC 版)
「CoBRA法」の記事における「見積りモデル構築手順」の解説
以下に、CoBRA法による見積もりモデル構築手順の概要を示す。 工数増加の要因の制定熟練者、経験者によるブレーンストーミングで、ソフトウェア開発において何が工数に影響を与える要因となるかを洗い出す。#要因ごとの影響度の設定 上記で設定した工数増加要因について、複数のプロジェクトマネージャに、各要因の影響度合いをプロジェクトマネージャ自身の経験と勘から、影響度合いをヒアリングする。 個別のプロジェクトでのコストオーバヘッド(CO)の設定終了した開発プロジェクトにおいて、開発規模の実績値と工数の実績値を収集する。 上記で設定した工数増加要因の影響度合いをレベル0(影響なし)からレベル3(影響大)の4段階による評価を行う。 10数件の開発実績データがあれば良いとされている。 理想的な状態の生産性の設定前項までの数値をCoBRA法の数式にあてはめ、モンテカルロ法により、を多数回計算し、の安定した確率分布を作る。その確率分布の中央値を当該プロジェクトにおけるコスト増加割合として採用する。 複数組の(開発実績工数,開発実績規模×コスト増加割合)に対して回帰分析を行うと、その回帰係数として「理想的な状態の生産性」が算出される。 以上で、見積りモデルが構築できた。 これから開発を行う場合には、各影響要因のレベルを予想し、上記で構築された見積もりモデルに適用することで、工数の見積もりを行う。
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