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西澤晋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/21 17:20 UTC 版)

にしざわ すすむ
西澤 晋
プロフィール
生年月日 (1962-07-09) 1962年7月9日(63歳)[1]
出身地 日本岡山県久米郡中央町
出身校
職業 アニメーターアニメ監督
代表作
公式サイト 西澤 晋 の 映画日記
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西澤 晋(にしざわ すすむ、1962年7月9日[1] - )は、日本男性アニメーターアニメ監督

アニメーターを目指した経緯

西澤がアニメーターを目指すきっかけは、中学生時代に散髪屋で雑誌を読んだことによる[2]。当時はすでにアニメが好きであり、アニメーターになることを漠然と考えていたが、具体的な方法や目標像を持てていなかった[2]。その雑誌に掲載されていた記事では、漫画家志望者がまずはアニメーターとしてキャリアをスタートさせた事例が紹介されており、それを読んだ西澤は「このくらい描かないといけないのか」と具体的な目標を持ち始めた[2]

高校在学中、ブームとなっていた『宇宙戦艦ヤマト』の漫画化に取り組んだ[2]。カセットテープに音声を録音し、それを聞きながらノートにマンガ形式で絵を描くという作業を継続した[3]。西澤の通っていた高校は進学校であり、予習が必須であったが、それでもなお時間を捻出して絵を描き続けた[3]。3年時には『ヤマト』漫画化計画完成のために描くペースを上げ、夏休みの大半を費やした[3]

人物

西澤は、アニメーターとして力をつけるためには「1つの絵を丁寧に描くよりも、数をこなすことが重要である」と考えている[3]。サンライズにて演出志望の制作進行者向けに演出講座を開いた際には、「とにかく描け」と指導し、1週間に40ページのペースでリアル系漫画の模写を課した[3]。西澤によれば、わずか2〜3か月程度の期間ではあったが、模写経験がほとんどなかった参加者たちも一定の描画能力を身に付けるに至ったという[3]

西澤は広角レンズの使用に対して否定的な見解を持っている[4]。その理由として、広角レンズが視聴者の感情移入を妨げる要因になることを挙げている[4]。西澤は、映画やドラマの面白さは「内容の面白さ」と「感情移入」の積で成り立つと考えている[4]。どのようなに優れた内容であっても、視聴者が感情的に没入できなければそれは「他人事」となり、十分な効果を持たないという[4]。西澤によれば、広角レンズによって撮影された画面は、脳内で「ありえない画角」として認識されるという[4]。これは、人間が実際に行動中に目にする視野と、広角レンズによって歪曲された映像との間に不一致が生じるためである[4]。この不自然さが、視聴者を現実感覚から遠ざけ、感情移入を阻害すると説明している[4]。このような考えに基づき、西澤は「現実の引き出し」を持つことを非常に重要視している[5]。視聴者が映画の中でリアル感覚を維持できるよう、日常的な視覚体験に近い映像表現が必要であると考えている[5]。西澤は、現実の視覚感覚を養うために1970年代から1990年代前半までの映画作品、特に木村大作作品の視聴を推奨している[5]。これらの旧来の映画作品では、多くが望遠レンズによって撮影されている[5]。そのため、画面内に消失点が明確に現れるカットは全体の10カットに1つ程度しか含まれていない[5]。西澤は、消失点を意識させない映像表現こそが映画的だと評価しており、そうした技法が自然な感情移入を促すと考えている[5]

参加作品

テレビアニメ

1983年
1984年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
  • ゴルゴ13(2008年 - 2009年、絵コンテ・OP絵コンテ・OP演出・キャラクターデザイン・作画監督・原画)
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年

劇場アニメ

1991年
1996年
1999年
2001年
2002年
2003年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
  • はしれ!わくわくアンパンマングランプリ(原画)
2015年
2016年
2024年

OVA

1986年
1987年
1988年
1989年
  • ドッグソルジャー DOG SOLDIER:SHADOWS OF THE PAST(原画)
  • バオー来訪者(原画)
1990年
1993年
1994年
  • マップス(1994年 - 1995年、監督・絵コンテ・演出・原画)
1996年
1997年
  • ふしぎ遊戯 第二部(原画)
2001年
2006年
2010年
2011年
  • ノラゲキ!(原画)
2012年
2014年

Webアニメ

2017年
2018年
2020年
2022年
2023年

著書

  • 『リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』(漫画の教科書シリーズ)誠文堂新光社、2009年、ISBN 978-4-416-60925-5
  • 『増補改訂 リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』(描きテク!)誠文堂新光社、2022年、 ISBN 978-4-416-52274-5

脚注

注釈

  1. ^ 第1話 - 第15話

出典

  1. ^ a b c d e f 西澤晋 (2022), p. 192.
  2. ^ a b c d 西澤晋 (2022), p. 122.
  3. ^ a b c d e f 西澤晋 (2022), p. 123.
  4. ^ a b c d e f g 西澤晋 (2022), p. 151.
  5. ^ a b c d e f 西澤晋 (2022), p. 158.
  6. ^ おたくま編集部「宮城県製作短編アニメ『今、ふたりの道』ニコニコで1か月無料配信―島﨑信長、山寺宏一ら出演」『おくたま経済新聞』シー・エス・ティー・エンターテインメント株式会社、2015年3月12日。2025年5月14日閲覧。
  7. ^ TVアニメ『Classroom☆Crisis』#7「服部花子のいちばん長い日」より先行場面カット到着」『アニメイトタイムズ』株式会社アニメイト、2015年8月14日。2025年5月14日閲覧。
  8. ^ コミックナタリー編集部「鈴木央「七つの大罪」のTVアニメ新シリーズ「神々の逆鱗」今秋放送決定」『コミックナタリー』株式会社ナターシャ、2019年4月10日。2025年5月14日閲覧。
  9. ^ コミックナタリー編集部「TVアニメ「七つの大罪」最終章は来年1月6日から、第1弾キービジュアル&PV公開」『コミックナタリー』株式会社ナターシャ、2020年11月11日。2025年5月14日閲覧。
  10. ^ 「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-」ネット先行配信開始」『ねとらぼ』アイティメディア株式会社、2006年7月14日。2025年5月14日閲覧。

参考文献

  • 西澤晋 著、カラーズ有限会社 編『増補改訂 リアルなキャラクターを描くためのデッサン講座』(初版)誠文堂新光社、東京都文京区本郷3-3-11〈描きテク!〉、2022年8月12日。 ISBN 978-4-416-52274-5 

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