藤氏長者のレガリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 14:48 UTC 版)
「朱器台盤」も参照 藤氏長者には、歴代天皇が継承する三種の神器、歴代東宮が継承する壺切御剣のように、代々受け継がれる宝器が存在していた。 長者の官の渡荘券 - 殿下渡領と呼ばれる摂関家所領の証券 朱器 - 朱漆塗りの食器 台盤 - 朱器を乗せる机状の台(朱器とともに「朱器台盤」と称される) 権衡 - 革製の秤(「芻斤(まぐさのはかり)」とも称される芻用の秤) 上記のうち朱器台盤を1つとして代わりに氏長者印を加えることもある。朱器台盤は氏長者就任後の大饗や正月大饗に使われるものであり、特に重視されたため、その授受は「朱器渡り」と呼ばれる儀礼となった。鎌倉時代以降は使用されなくなり、正応2年(1289年)を最後として記録から姿を消した。
※この「藤氏長者のレガリア」の解説は、「藤氏長者」の解説の一部です。
「藤氏長者のレガリア」を含む「藤氏長者」の記事については、「藤氏長者」の概要を参照ください。
- 藤氏長者のレガリアのページへのリンク