蒸気流の方向別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 17:07 UTC 版)
回転軸に対する蒸気流の方向の違いから、2つの種類に分類できる。 軸流式 回転軸に平行な向きに蒸気が流れる間にタービン翼によってエネルギーが得られる方式である。回転翼の長手方向に遠心力が加わるため、工学的な制約が比較的少ない。 半径流式(副流式) 回転軸から遠ざかる方向に蒸気が流れる間にタービン翼によってエネルギーを得る。回転翼の横方向に遠心力が加わるため、低圧となり大直径の段落になるにつれて強度を保ったまま長く薄いタービン翼を製造することが困難になる。 半径流式のタービンは、欧州製のユングストロームタービンがほぼ唯一のものであったが、高速回転に向いていないことから21世紀現在では半径流式は存在せず、軸流式だけが残っている。
※この「蒸気流の方向別」の解説は、「蒸気タービン」の解説の一部です。
「蒸気流の方向別」を含む「蒸気タービン」の記事については、「蒸気タービン」の概要を参照ください。
- 蒸気流の方向別のページへのリンク