著名な問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/29 21:25 UTC 版)
典型的な問題例はブーレーズの「ル・マルトー・サン・メートル」である。 彼が活動を開始した当時は4オクターブのシロフォンが無い、あるいは設置が稀であったためにシロリンバを選んだ。その後4オクターブのシロフォンが普及すると、それで録音や演奏をこなすようになった。ブーレーズは自作自演を6回残しているが、最後の2回は4オクターブ・シロフォンを選んでいる。ただし、シロフォンとシロリンバは音色が厳密には異なる。かつてはディーガンが、6オクターブマリンバシロフォンの特許を取って世界中に売りさばいていたが、大きすぎることや保存の難しさからあっという間に廃れてしまった。DGのブーレーズ全集にはル・マルトー・サン・メートルの2度目と6度目の自作自演が収録されているが、2度目は「シロリンバ」、6度目は「シロフォン」が使われている。 ほか、シロリンバを常に要求した作曲家にはオリヴィエ・メシアンがおり、彼の作品も4オクターブ・シロフォンで演奏することを余儀なくされている。ブーレーズはまたプリ・スロン・プリの最終稿で「二台の5オクターブ・シロフォン」を要求しており、これに各社メーカーがなんらかの拡張を行い対応している。
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