荒野のハリガネ虫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 22:15 UTC 版)
「貧困魔境伝ヒヤパカ」の記事における「荒野のハリガネ虫」の解説
資産家の孫である秀麿は夏休みの自由研究の課題を「貧乏人の観察」に決め、下男と女中をつれて貧民窟へ向かう。そして、その中で最も貧乏そうな家の住人に話を聞く事にした。最も貧乏そうなアパートの一室を尋ねると食事中の貧乏人が現れた。貧乏人は食事のおかずと称してハリガネムシが一杯詰まったカマキリの開きと自分の体の中で飼っている回虫の塩茹を紹介する。秀麿は貧乏人に生活の中で嬉しかった事を尋ねると、貧乏人は三年位前に大家夫婦の死体を塩漬けにして一か月食べ続けた話をした。そして、訪れた三人を前に薄ら笑いを浮かべながら貧乏人は言った。「しかし今日のほうが良さそうだ 上等なのが三匹も」。貧乏人は下男の頭を斧で叩き割った後、女中を犯して乳房を包丁で切り取り茶碗の飯と一緒に食べる蛮行に及んだ。
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