色荷の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/11 09:38 UTC 版)
詳細は「色荷」を参照 カラーという量子数はクォークモデルに始めから含まれていたが、その存在は明確にはなっていなかった。クォークモデルによりハドロンを分類した結果、スピンS = 3⁄2のバリオンであるΔ++ は平行スピンおよび減損 (vanishing) 軌道角運動量を持った三つのアップクォークが必要であり、それゆえ、隠れた量子数がない限りパウリの排他原理により非対称な波動関数を持つことができないことが判明し、それによりカラーの存在が発見された。 オスカー・グリーンバーグは1964年にこの問題について言及し、クォークはパラフェルミ粒子であるべきであると示唆した。六ヶ月後、ハン・ムヨンおよび南部陽一郎はこの問題を解くためのクォークの三つの三重項(韓・南部の自由度)の存在を示唆した。カラーの概念は1973年にウィリアム・バーディーン、ハラルト・フリッチおよびマレー・ゲルマンによって共同で書かれた論文によって明確に確立された。
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