自活兵器とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 自活兵器の意味・解説 

自活兵器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 06:09 UTC 版)

自活兵器(じかつへいき)とは、民兵組織などが所持する代用兵器の種類であり、物資が乏しい事などを原因として有り合わせであったり、廃棄された製品から取り出された部品を組み合わせることによって製造された質素なものをさす。

概要

第二次世界大戦の末期に、最前線部隊で応急的に製作使用されたり、本土決戦に備えて日本国民義勇戦闘隊や民間人に支給、もしくは陸軍製作のマニュアルに従って自作されたものを一括して呼称する。物資欠乏の中、陸軍により研究され、マニュアル化されたもの、前線部隊により場当たり的に製造されたもの、民間で工夫し製作されたものなど、その種類は無数と言ってよい。有名な竹槍を代表に、航空爆弾を転用した地雷、竹材や木材を使用した簡易擲弾筒アルミニウム鋳物や陶器を用いた代用手榴弾四式陶製手榴弾)、火縄銃火炎瓶、果てはボウガン投石器などの中世前後の水準のものに到るまで、「徒手空拳よりはまし」「殺傷能力を発揮しさえすればよい」程度の水準で製作が行われた。当然ながら制式兵器に比べ甚だしく攻撃力が劣るものが大半であった。[要出典]

同様の急造兵器は英国ドイツソ連などにおいてもみられ、英国のホーム・ガードが装備していたホームガード・パイク(鉄パイプの先端に銃剣などを溶接したもの)[1]などはその代表例である。

脚注

  1. ^ History of the Home Guard”. www.home-guard.org.uk. 2023年12月19日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「自活兵器」の関連用語

自活兵器のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



自活兵器のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの自活兵器 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS