臨邛
県 | ||
もともと邛族の人々の居住地であったが、秦の始皇帝が人々を郡に移住させてしまった。鉄を産する。古石山では蒜子ほどの大きさの鉄鉱石を採取することができ、火で溶かして鉄にする。そこで鉄官を置いたのであるが、鉄祖廟祠もある。前漢文帝のとき鉄山・銅山を鄧通に賜ったが、鄧通が住民の卓王孫に貸してやると、毎年千匹も取ることができて卓王孫は億万長者となった。県城の南百里に深さ二~三丈の「火井」があり、ここから火を取りたいときは、まず家から持ってきた火を投げ入れる。その瞬間、雷のような音を立てて火柱が上がって天に届き、あたり数十里を明るく照らす。そこで竹筒で火を集めるのだが、その炎に触れても竹筒が炭になることはない。その火でこの井戸の水一斛を煮ると、四・五斗の塩が採れる。もし家の火で煮ると、二・三斗の塩しか採れない。県民の陳立は巴郡・牂牁・天水太守を歴任して業績を挙げ、鄭氏とともに豪族となった。 【県令】 【県人】 |
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