臨床への応用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:02 UTC 版)
ヨーロッパの緩和ケアセンターでは使用頻度の高いオピオイド系鎮痛薬の1つである。 臨床においては、癌性疼痛や術後痛などの軽~中程度の疼痛の緩和を目的に、経口・注射薬の形で使用される。変形性関節症の患者には、NSAIDやCOX-2阻害剤等と併用して症状の軽減にあたる。呼吸抑制作用や便秘・嘔吐などの副作用が少ないとされ、消化管運動抑制作用やオッディ括約筋の収縮作用も弱いので、消化管のがん患者の使用に適している。 2020年11月に実施された日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、速放性オピオイドのうち最も処方頻度の高いものを聞いた第4回調査で、31.5%の医師がトラマドール錠(商品名:トラマール)と回答、オキシコドン散を抜いて首位になった。
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