脱毛と遺伝子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 15:58 UTC 版)
研究者は両親から受け継いだ種々の遺伝子がAGAに関与していると考えている。男性ホルモン受容体遺伝子(androgen receptor gene, AR gene)の遺伝的多型は脱毛に関連しており、この遺伝子はX染色体上にあるため、母方の祖父や祖母から遺伝する。また、常染色体の3q26や20p11上にも疾患関連遺伝子の存在が知られているため、父方の脱毛が息子の脱毛に関連することも知られている。 男性ホルモン受容体(androgen receptor, AR)はDHTや他の男性ホルモンに反応する。ARには遺伝的多型があり、毛包での男性ホルモン受容体の感受性が異なる。こうした遺伝的多型が男女のAGAにおける脱毛リスクに関係していると思われる。AGAの発症には、遺伝と男性ホルモンが関与しており、一般的には家族性に現れる傾向があると見られている。
※この「脱毛と遺伝子」の解説は、「男性型脱毛症」の解説の一部です。
「脱毛と遺伝子」を含む「男性型脱毛症」の記事については、「男性型脱毛症」の概要を参照ください。
- 脱毛と遺伝子のページへのリンク