歌川国盛 (2代目)とは? わかりやすく解説

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歌川国盛 (2代目)

(胡蝶園春升 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 00:01 UTC 版)

二代目 歌川国盛
ヒト
性別 男性 
国籍 日本 
読み仮名 うたがわ くにもり 2だいめにだいめ うたがわ くにもり 
生年月日 1827不明な値 
死亡年月日 1899不明な値 
職業 画家芸術家浮世絵師 
活動地 日本本郷 
活躍期 1850 
活動開始 1848 
活動終了 1860 
コレクション所蔵者 オークランド美術館国立世界文化博物館国立国会図書館 
全作品の著作権状態 著作権保護期間満了 

二代目 歌川国盛(にだいめ うたがわ くにもり、生没年不詳)とは、江戸時代から明治時代にかけての浮世絵師

来歴

三代目歌川豊国の門人、俗名仙太郎。歌川の画姓を称し、はじめ春升、胡蝶園、のちに一宝斎、一龍斎、一麗斎、春暁斎、蝶園と号す。本郷四丁目に住む。弘化3年(1846年)版行の「丙午歳五月十六日土水性の人うけに入」に「春升改一宝斎国盛画」の落款があり、この年に春升から国盛に改名している。作画期は天保後期から万延の頃にかけてで、錦絵美人画のほか、合巻噺本挿絵などを数多く描いた。生没年は不明だが、明治14年(1881年)3月刊行の『浮世画手本』には奥付に「故人 蝶園國盛」とあるので、これよりさほど遡らぬ時期に没していたのがうかがえる。

作品

  • 江戸名所古跡物語』1冊 合巻 ※自画作、表紙に「胡蝶園作」、「春升画」。序文に「天保十六巳立春」とあるが、天保15年12月2日には弘化に改元しているので、それ以前に翌年正月の刊行を見越して製作されたものと見られる。
  • 『縁取ばなし』1冊 噺本 ※鼻山人作、弘化2年(1845年)刊行
  • 『おとしばなし一口茄子』1冊 噺本 ※嘉永2年(1849年)刊行
  • 女郎花五色石台』 合巻 ※安政2年(1855年)第七編の挿絵を国盛が担当
  • 児雷也豪傑譚』 合巻 ※国盛が二十九編から三十一編までの挿絵を担当(安政3 - 4年)
  • 『伊呂波文庫』初編・2編 合巻 ※柳煙亭種久作、安政6年(1859年)刊行
  • 『落咄流行尽』1冊 噺本 ※鼻山人作、万延2年(1861年)刊行
  • 『落はなし』1冊 噺本 ※鼻山人作。春升改国盛画
  • 『浮世画手本』1冊 絵手本 ※明治14年刊行
  • 「六玉川」 中判錦絵揃物 ※天保末期頃
  • 「横綱秀ノ山土俵入之図」 大判錦絵3枚続 ※弘化・嘉永頃
  • 近江八景之内 堅田落雁」 錦絵 大英博物館所蔵
  • 「近江八景之内 瀬田夕照」 揃物
  • 日々倹約一年の積高」 錦絵 ※刊行年不明
  • 若紫由可理双禄」 錦絵、絵双六 ※立亭光彦作、一宝斎国盛画。刊行年不明
  • さかなのはんじもの」 錦絵 ※刊行年不明

参考文献

  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※38頁
  • 国際浮世絵学会編 『浮世絵大事典』 東京堂出版、2008年 ※59頁

関連項目

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