肝障害の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 08:50 UTC 版)
薬剤性肝障害の分類障害型肝細胞性胆汁鬱滞性混合性ALT3倍以上 Normal 3倍以上 ALPNormal 2倍以上 2倍以上 ALT:ALP 比高値, ≥5 低値, ≤2 2~5 例アセトアミノフェンアロプリノールアミオダロンHAARTNSAID 蛋白同化ステロイドクロルプロマジンクロピドグレルエリスロマイシンホルモン性避妊薬 アミトリプチリンエナラプリルカルバマゼピンスルホンアミドフェニトイン 化学物質は、臨床的にも病理学的にも様々な肝障害を引き起こす。肝障害の指標としては、生化学マーカー(アラニンアミノ基転移酵素(ALT)、アルカリホスファターゼ(ALP)、ビリルビン等)がよく用いられる。肝障害とは、(a)ALTが正常値上限(ULN)の3倍以上、(b)ALPがULNの2倍以上、(c)ALTやALPの上昇に伴って総ビリルビンがULNの2倍以上、の何れかが上昇した状態を指す。肝障害はさらに、肝細胞型(初期のALT上昇が主)と胆汁型(初期のALP上昇)に分類される。しかし、これらは相互に排他的なものではなく、しばしば混合型の損傷が発生する。 以下に、薬剤性肝障害の具体的な病理組織学的パターンについて説明する
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