かんぞう‐かすいぶんかいぶつ〔カンザウ‐〕【肝臓加水分解物】
読み方:かんぞうかすいぶんかいぶつ
肝臓水解物
(肝臓加水分解物 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 09:22 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動肝臓水解物(かんぞうすいかいぶつ、英: liverhydrolysate)とは、ウシ[1]やブタ[2]などの哺乳動物の肝臓に消化酵素を加え、加水分解したものである。肝臓加水分解物ともいう[3]。
効果
アミノ酸やペプチドを多く含む。肝臓の働きを助け[4]、飲酒時における体内のアセトアルデヒドの代謝を促進する[5]ことから、二日酔いの軽減を目的とした市販医薬品やサプリメントに使用される(例:ウルソデオキシコール酸)。
医療用途としては、古くから慢性肝疾患に肝臓エキスや肝臓そのものの投与が行われてきたが、1896年に、ドイツ学派により慢性肝疾患の治療に肝臓の加水分解物の使用が試みられた。日本では1957年より臨床研究がすすめられ、その結果慢性肝炎、肝硬変、胆管炎、毛細胆管炎、中毒性肝臓症、アレルギー性肝臓症などに有効であることが認められた[3]。
脚注
- ^ 日本産ウシ等原料を使用した製品等の現状について厚生労働省医薬局審査管理課
- ^ 肝臓加水分解物【医薬品原料】(日水製薬)
- ^ a b 医薬品インタビューフォーム (PDF) プロヘパール配合錠(科研製薬)
- ^ 協会けんぽ千葉支部メールマガジン(2012年1月4日配信)
- ^ 二日酔い予防に効く?「肝臓水解物」ってなんだ!2009年12月3日、J-CASTニュース
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