耐転覆性試験(操縦安定性)
ロールオーバーのしにくさを評価する試験をいう。静的試験と実走による動的試験がある。前者は、傾斜台で車体を傾けて横転限界を評価するもので、試験の容易さや再現性に優れるが、実際の転覆現象や、最近のサスペンション制御に十分対応できないなどの問題がある。後者には、さまざまな走行パターンが提案されているが、その狙いは、いかに高い横加速度をロールと関連させながら発生させるかにある。おもな走行モードにはJターン、スラローム、ダブルレーンチェンジ、フィッシュフック(釣り針状)、サイン波ロール共振、および制動との組み合わせなどがある。ESVでは、Jターンとスラロームが用いられたが、近年はフィッシュフックが注目されている。現在、法規制はないが、NHTSAは2003年になんらかの試験方法を設定する予定である。
参照 傾斜台、スラローム、Jターン、レーンチェンジ、ロールオーバー(操縦安定性)、ESV、NHTSA- 耐転覆性試験のページへのリンク