翻訳者との関係および日本語版
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 06:27 UTC 版)
「足もとに流れる深い川」の記事における「翻訳者との関係および日本語版」の解説
翻訳者の村上春樹にとって、「足もとに流れる深い川」はカーヴァーと出会った最初の作品であり、また最初に訳した作品であった。村上は言う。 「僕がカーヴァーを最初に見つけたのは、たまたま The West Coast Fictions というアンソロジーを読んでまして、カーヴァーのところにきたら、もうそこのページだけが光り輝いているんです。ビリビリくるのね。そのときに読んだのは "So Much Water So Close to Home"、『足もとに流れる深い川』と訳したっけ。僕は読んでもう本当に胸が震えるぐらいびっくりしたんです。『これだ!』と思った」 日本語版は『海』1983年5月号が初出。ほどなくして村上が独自に編纂した短編集『ぼくが電話をかけている場所』(中央公論社、1983年7月25日)に収録される。 そのほか、『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 2 愛について語るときに我々の語ること』(同社、1990年8月10日)、『THE COMPLETE WORKS OF RAYMOND CARVER 4 ファイアズ(炎)』(同社、1992年9月10日)、『Carver's Dozen レイモンド・カーヴァー傑作選』(同社、1994年12月7日)、『ビギナーズ』(中央公論新社、2010年3月30日)等に収録された。
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