羽付破壊筒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/13 17:17 UTC 版)
九九式破壊筒は弾道安定用の羽をとりつけることで、九八式五糎投擲機によって射出できた。投擲距離は最も近距離で90m、最大で距離290m。半数必中界は距離9.5m、方向1.6mの範囲だった。用途は鉄条網、軽掩蔽部などの爆破である。この破壊筒は管体、信管、属品箱で一式とされた。箱には破壊筒3、信管3を収納して運搬した。 破壊筒の全体は全長約2m、重量8.5kgである。管体の直径35mm、肉厚2.6mm、炸薬は二号淡黄薬で約2.25kgを使用した。管体は甲と乙から構成された。甲には安定用の羽が三枚ついており、距離変換具受がついていた。羽はボルトで着脱するものであった。乙は九九式破壊筒の管体である。 信管は瞬発、延期の二働であった。安全栓と安全羽がつけられていた。本破壊筒の安全装置は三種類が用いられていた。第一段と第二段は投擲時に離脱した。第三段は破壊筒が弾道を飛翔中、信管の安全羽が風圧で回転、離脱して解除された。
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