つながらない権利
別表記:繋がらない権利
英語:the right to disconnect
「つながらない権利」とは、労働者が休日や勤務時間外には仕事に関する一切の対応をしなくてよい(拒否できる)という権利のことである。具体的には、たとえば勤務時間外に仕事上のメールを受信したり、職場から電話がかかってきたりしても、応答しない(応答しなくてよい)という権利のことである。
「つながらない権利」は、とりわけ「テレワーク」や「スマートワーク」などの働き方の普及に伴い顕在化してきた概念といえる。勤務時間や勤務場所とプライベートな時間空間との境目が明確でなくなってきたことで、かつては意識しなくてもある程度は確保されてきた「つながらない権利」が注目されるようになったわけである。
欧米では「つながらない権利」を保障するための議論や法整備が進みつつある。フランスやイタリアは2017年前後にいち早く「つながらない権利」のための法律が施行されている。
日本では2021年に厚生労働省により「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」を通じて「つながらない権利」に関する指針が示された。とはいえ法的整備には至っていない。
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