綿帽子とは? わかりやすく解説

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わた‐ぼうし【綿帽子】

読み方:わたぼうし

真綿広げて作ったかぶりもの初め防寒用として主に女性用いた。のちには婚礼のときに新婦前頭部をおおうのに用いようになった置き綿・被(かず)き綿・額(ひたい)綿。《 冬》「声もせで暗き夜舟や—/太祇

山や木に積もっているようすをいう語。「はやくも富士山が—をかぶってる


綿帽子

読み方:ワタボウシ(wataboushi)

婦女子用いた被り物一種


綿帽子(わたぼうし)

和装の際、頭にかぶる真綿のばしてつくった袋状の帽子のこと。「花嫁は夫以外の人に顔を見られないように」という意味がある角隠しも同じ意味で着用され、格の上下はないが、色打掛では用いないのが慣わし

綿帽子

作者与謝野晶子

収載図書鉄幹晶子全集 6 一隅より・青海波のいろいろ
出版社勉誠出版
刊行年月2002.3


綿帽子

読み方:わたぼうし

  1. 火災。〔第一類 天文事変
  2. 火災を云ふ。
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綿帽子

読み方:ワタボウシ(wataboushi)

真綿広げて作ったかぶりもの

季節

分類 人事


綿帽子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/18 01:03 UTC 版)

綿帽子を被った花嫁

綿帽子(わたぼうし)は、和式婚礼の儀において、花嫁文金高島田(ぶんきんたかしまだ)と呼ばれる、日本的な高い(まげ)を結った髪の上に、頭を覆う形で被る、白い袋状の被り物[1]。本来は、真綿を加工して広げて作る防寒具のことであったが、後に婚礼衣装のひとつとなった[2]。異称として、置き綿被き綿(かずきわた)、額綿(ひたいわた)などがある[2]

角隠しと同様の使い方をするが、角隠しが色打掛にも用いられるのに対し、綿帽子は白無垢の場合だけに用いるものとされる[1]。通例、綿帽子は、挙式の際に着用し、披露宴では着用しない[1]

歴史

花婿と綿帽子を被った花嫁

隆房卿艶詞絵巻に描かれているように、鎌倉時代以前より高貴な身分の女性が外出する際には、頭の上から身体をすっぽりと覆う被衣(かづき)と呼ばれる(うちぎ)あるいは薄い衣を、袖を通さずに被っていた。室町時代になると、小袖の襟を前に下げた形で用いられるようになった。これらは元々は外出する際の埃除けや防寒が目的であったが、江戸時代になり、被衣に代わるものとして、真綿で作った帽子が若い女性に広まり、様々な形がつくり出された[1]。しかし、18世紀半ばの宝暦年間以後は、もっぱら儀礼用としてのみ用いられるようになった[3]。現代における綿帽子は、仕立ての白絹の布で作ったものである[1]

赤石山脈白峰三山。2006年11月撮影。
ゼンマイの栄養葉の新芽。綿帽子の中は薄くツルツルした葉。

比喩表現

  • の頂上付近や、樹木の頭頂部だけに雪が積もっている場合に、花嫁の頭上に綿帽子が載っている状態に見立てて、「綿帽子を被る」などと表現することがある[1][2]
  • ゼンマイの新芽の表面には綿毛が被さっている状態も、「綿帽子を被る」などと表現することがある[4]。同様に、タンポポなどの綿毛が目立つ状態も、「綿帽子」と表現することがある[5]

脚注

  1. ^ a b c d e f 綿帽子”. ウエディング用語辞典. 2016年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月28日閲覧。
  2. ^ a b c デジタル大辞泉『綿帽子』 - コトバンク
  3. ^ ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『綿帽子』 - コトバンク
  4. ^ 高村光太郎. “山の春”. 青空文庫. 2015年11月28日閲覧。 “薬草のオーレンが咲いたり、又ローバイの木に黄いろい木質の花がさいたりしているうちに、今度は一度にどっとゼンマイやワラビが出る。ゼンマイの方が少し早く、白い綿帽子をかぶって山の南側にぞくぞくと生える。”
  5. ^ タンポポの綿帽子の蕾(つぼみ)”. 堀田めがね店 (2008年5月4日). 2015年11月28日閲覧。

関連項目


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