絵の中の新大橋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 03:27 UTC 版)
歌川広重がその最晩年に描いた名所江戸百景の中に、新大橋は「大はしあたけの夕立」として登場する。ゴッホが特に影響を受けたとされるこの絵は、日本橋側から対岸を望んだ構図である。「あたけ」というのはこの新大橋の河岸にあった幕府の御用船係留場にその巨体ゆえに係留されたままになっていた史上最大の安宅船でもある御座船安宅丸(あたけまる)にちなんで、新大橋付近が俗にそう呼ばれていたからである。 また斎藤月岑の江戸名所図会には「新大橋 三派(みつまた)」として描かれている。「みつまた(三派、三股、三俣)」とは新大橋の下流で隅田川が中州によって分流する地点で、「汐と水とのわかれ流るゝ所故に」別れの淵と呼ばれ月見の名所として知られていた。
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