終章 孤独
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 14:29 UTC 版)
吉彦は宮の18歳の誕生日に呼ばれる。12月23日、御所を訪れた吉彦らのグループを代表して舟山が宮に渡したプレゼントは、LP盤とヌードのトランプである。舟山らがトランプで宮を遊ばせると、その中には宮自身と頼子の写真が混ざっていることがわかる。岩瀬はそれを見て、贈り主の無神経さを非難する。吉彦は1年半前から、誰も宮の現状を打開できていないことに憤るが、自分も宮を前にして、なぜ諦めるのかと言うことができない。宮はラテン音楽のレコードをかけ、招待客の少年らと次々にダンスを踊ってゆく。吉彦は宮とサンバを踊ったあと、彼の開放に絶望的になっている自分に気付く。吉彦は会場を後にし、宮の孤独は自分の孤独の鏡であったと知る。吉彦は朋子のもとに向かい、ベッドで彼女を凶暴に愛撫しながら、あの舞踏会はいつまで続くのだろうかと思う。
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