紙下(かみした)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:48 UTC 版)
胴が繰札を隠すために使用する手拭のこと。的(まと)を倒語にしてトマとも言う。江戸時代になって藩札が使われるようになると、紙幣を入れる財布のことを紙入(かみいれ)と言い、手拭をお金(紙)の下に敷いて用いたことから紙下と呼ぶようになった。博徒の襲名披露などで引出物として配られた代紋入りの手拭が使用されることが多く、手拭を縦に一重、横に三つ折りにして周囲と対角線を縫い合わせている。この裁縫作業は、博徒の妻や妾である場下(ばした:立場が下という意)にやらせた。基本的に紙下は胴ごとに自前で用意するものである。
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