納蔵原古墳とは? わかりやすく解説

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納蔵原古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 13:57 UTC 版)

納蔵原古墳

墳丘・石室開口部
別名 納蔵原1号墳
所在地 山口県熊毛郡田布施町大波野(字納蔵原)
位置 北緯33度58分31.88秒 東経132度3分11.33秒 / 北緯33.9755222度 東経132.0531472度 / 33.9755222; 132.0531472座標: 北緯33度58分31.88秒 東経132度3分11.33秒 / 北緯33.9755222度 東経132.0531472度 / 33.9755222; 132.0531472
形状 前方後円墳
規模 墳丘長28m
埋葬施設 横穴式石室
出土品 装身具・鉄刀・馬具・須恵器埴輪
築造時期 6世紀中葉
史跡 なし
地図
納蔵原古墳
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熊毛地域の主な古墳

納蔵原古墳(なぐらばらこふん、納蔵原1号墳)は、山口県熊毛郡田布施町大波野にある古墳。形状は前方後円墳。史跡指定はされていない。

概要

山口県南東部、行者山東麓の天王原丘陵基部に築造された古墳である。南50メートルには2号墳が所在した。1994-1995年平成6-7年)に調査が実施されている[1]

墳形は前方後円形で、元々は墳丘長20メートル程度であったが、のちに前方部が延長されており、現状では約28メートルを測る[2]。墳丘は後円部では2段築成[2]。墳丘外表では円筒埴輪(須恵質含む)20以上が検出されている[2]。埋葬施設は横穴式石室で、墳丘くびれ部に開口する。九州系の石室であり、石室内からは装身具・鉄刀・馬具・須恵器などが検出されている。築造時期は古墳時代後期の6世紀中葉頃と推定される。

埋葬施設

石室俯瞰図
石室展開図

埋葬施設としては横穴式石室が構築されている。石室の規模として、玄室は長さ4.3メートル、羨道は長さ1.8メートル以上を測る。

石室の奥壁は後円部中央に位置し、開口部はくびれ部に位置する。九州系の石室であり、玄門部では巨石を立てて楣石を架けて框石を置き、羨道はやや開く。石室内の調査では、副葬品として装身具・鉄製品・馬具・須恵器などが検出されている[2]

2号墳

納蔵原2号墳は、納蔵原古墳(1号墳)の南50メートルにあった古墳。現在では墳丘は失われている。

墳丘は調査前に大きく削平されており、墳形・規模は明らかでない[1]。埋葬施設は横穴式石室である。石室内の副葬品として、装身具類・鉄製品(鉄刀・鉄鏃・刀子)・馬具・須恵器・土師器などが検出されている[1]

関連施設

  • 田布施町郷土館(田布施町下田布施) - 納蔵原古墳の出土品を保管・展示。

脚注

  1. ^ a b c 「納蔵原古墳(1号墳)」 (PDF) (田布施町教育委員会)。
  2. ^ a b c d 続日本古墳大辞典 2002.

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 山口県埋蔵文化財センター 編『納蔵原古墳』田布施町教育委員会〈田布施町埋蔵文化財調査報告第2集〉、1996年。 
  • 田布施町郷土館 編『納蔵原2号墳 発掘調査報告書』田布施町教育委員会〈郷土館叢書8〉、2003年。 

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、納蔵原古墳に関するカテゴリがあります。



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