等角共役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/20 01:04 UTC 版)


幾何学において、等角共役(とうかくきょうやく、英:isogonal conjugate,isogonal conjugation)は、三角形△ABCと点Pについて、A, B, Cの角の二等分線で、直線PA, PB, PCを鏡映した線の交点P*のこと、またはPとP*の関係である。
A, B, Cの角の二等分線で、直線PA, PB, PCを鏡映した線(等角共役線、isogonal lines)が一点で交わることはチェバの定理の逆で示すことができる[1]。 Pに対して、P*を等角共役、または等角共役点と言う。P*の等角共役点はPである。
例
- 内心と傍心の等角共役点はその点自身である。
- 垂心Hの等角共役点は外心Oである。
- 重心Gの等角共役点は類似重心Kである(類似重心の定義)。
- フェルマー点の等角共役点は等力点である。
- 2つのブロカール点は互いに等角共役である。
性質
三線座標系で、
PをBC, CA, ABで鏡映した点をPa, Pb, Pcとする。円PaPbPcの中心はPの等角共役点である[4]。これはPの垂足円の中心が、その等角共役点との中点となるためである。
一般化
2021年、ダオ・タイン・オアイ(Dao Thanh Oai)は、等角共役の一般化を示した[5]。
△ABCと外接円錐曲線Ω、そして点Pについて、AP,BP,CPとΩが再び交わる点をそれぞれA',B',C'とする。A',B',C'を通るBC,CA,ABの平行線とΩの第二交点をA",B",C"として、AA",BB",CC"は共点である。これをダオ共役(Dao conjugate)という[6]。
Ωの中心XとPの重心座標をそれぞれx : y : z , p : q : r、としてPのダオ共役点は、
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