第6テーゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/22 01:24 UTC 版)
「フォイエルバッハに関するテーゼ」の記事における「第6テーゼ」の解説
フォイエルバッハは、宗教の問題とは結局人間の問題である、というふうに解消する。しかし、人間的本質は、個々人に内在するいかなる抽象物でもない。人間的本質は、その現実性においては社会的諸関係の総体である。この現実的なあり方の批判に乗り出さないフォイエルバッハは、次のようになってしまう。 歴史的経過を切り捨て、宗教的心情をそれのみで固定し、一つの抽象的な、孤立した人間の個体を前提にしてしまうこと。 ゆえに、彼にあっては、人間的本質はただ「類」という一般概念として、内なる、無言の、多数個人を自然に結び合わせたにすぎない普遍性としてのみとらえられてしまう。
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