第4楽章「十二夜」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/09/22 14:21 UTC 版)
「アイルランド交響曲」の記事における「第4楽章「十二夜」」の解説
ニ長調。冒頭、縮小された形で第1楽章冒頭の音形が弦に現れると、すぐにオーボエにリズミカルな“The Boyne Water”が現れ、ハーティの優れたオーケストレーションにより様々に姿を変えてゆく。金管群を含めた全合奏で現れたり、木管のソロで姿を見せたり、小太鼓が登場して行進曲風になったり、弦楽器でやや憂いを含んで登場したりと舞曲風の主題は聴くものを決して飽きさせない。やがて金管が第3楽章の主題を吹き鳴らすと再びオーボエのソロとなり、弦楽器の細かい音形やフルートの旋律、小太鼓のリズムの先導でテンポをあげてゆき、踊りが最高潮に達して銅鑼が一撃されると金管に再び第3楽章の旋律が現れ、急速なクレッシェンドとディミヌエンドがあり、フルートとハーブと弦楽合奏の美しい和音の響きに沈み、そのまま終わると見せかけて再び急激なクレッシェンドで最後のニ長調主和音になだれ込む。
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