第3曲 アリア『愛に執心する運命ならば』(Chi in amore ha nemica la sorte)
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「裏切り者なる愛よ」の記事における「第3曲 アリア『愛に執心する運命ならば』(Chi in amore ha nemica la sorte)」の解説
ハ長調、3/4拍子 リアライゼーションに過ぎなかったチェンバロが、フィナーレを前に華麗なオブリガートで歌い始める。十六分音符の走句が躍動しながら前奏を形作る。ダ・カーポの両端部では、愛に執着する命運の愚かしさを伸びやかに反復しつつ、愛を責める。特に(e follia)は幾度となく反復して強調される。中間部では短調に転じ、苦痛と愛の対価を計りかねる苦悩をにじませる。バスの背後ではチェンバロがエコーを作ったり厳しい和音を形成したりと、単なる伴奏ではなくバスと拮抗しながら自己主張している。このため、バスとチェンバロをツートップとするソナタに近い曲に仕上がっている。
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